真夏の朝の怖い話「辞めた会社の社長からホリデーコール」

身の毛もよだつような話である。

 

あついあつい冷房の効いていない古い日本家屋の二階の一室。

これは件のサーバー攻撃により、俺の頭から湯気が上がっていた昨日の話だ。

 

プルル・・・!

俺のスマートフォンのコールが突然鳴った。

熱気と湿気に不快感を感じていた俺の身体が、突然のコール音によりビクついた。

それと同時に、時計を確認。時刻は朝の9時ごろ。

ああ、もうこんな時間か・・・俺は心のなかで淡い期待を抱きながらひとりごちた。

 

その日は友人とのMHXXの約束を取り付けていた。

ひょっとして、俺が時間になってもスカイプに入って来ないから、確認の電話なのかな?

少し焦りながらも、ゆっくりとうだる身体を椅子から立ち上がらせ、スマートフォンを確認しにいく。

 

「え・・・!?」

思わず、大きな驚嘆の声が上がる。そして、同時にざわりと全身に鳥肌が立つのを感じた。

 

スマートフォンのディスプレイに表示されていたもの、それは・・・。

 

辞 め た 会 社 の 社 長 の 名 前

 

 

そうなんだよね。

昨日、まさかの前の会社の社長からのホリデーコール。

 

え?最近、プロ◯ルーに対して俺なんかやったっけ??

つーか、今日は日曜・・・・だよ・・ね・・・???

と、突然の電話にキョドったわけさ。

 

が、そのときはサーバー攻撃をMOROに食らっているタイミング。

YAROぶっこわしてやる!状態でとても苛立っていたので、とりあえず無視

正直なところ、もう何の関係もない会社だし、見なかったことにして、もうこのままレスポンスしなくていいんじゃねと思ってた。

 

そして、時間は飛んで15時頃。

朝の段階でサーバーへの応急処置はひとまず終わっており、俺は友人とMHXX真っ最中だった。

何の気なしに友人に「朝、前の会社の社長から電話きたんだけど・・・」と話したら。

 

友人「折り返そうぜwwwww」

 

おいおい。

友人くん、それはさっきから君だけがモンスターの連続クリーンヒットを受けていたゆえの、俺に対するヘイトですか?(笑)

モンスターのヘイトは華麗にかわしまくっている俺の方には集まらないが、友人のヘイトの先は俺だったのか・・・コンナハズジャナイノニィ

 

ってかさ。

俺、真夏の朝に悪い夢を見たと思って、蜃気楼よろしく幻にする気満々だったんですが。

 

が、友人曰くやはり一応は折り返した方がいいとのこと。

 

MHXXを少し中断して、気乗りがしないながらも渋々折り返した。

 

「はいもしもし。」

 

もはや、聞くことも無かったであろう懐かしのクソ社長の声。

朝の電話のレスポンスが遅かったのを不本意ながら謝った上で、朝の要件を聞いた。

そして俺は次のヤツの一言にあっけに取られた。

 

「ああ、特に用はないけど休日だし最近どうしてるかと思って電話したんや」

 

(゚Д゚)ハァ?

 

「特に用はないけど休日だs」

 

(゚Д゚#)ハァ?

 

辞めた社員の電話に用もないのに電話かけるとかどういうこと????

このクッソ暑い上に、サーバー攻撃のことが引っかかっているのに、これ以上俺の頭ヒートアップさせるつもりか?!?!

 

つか、まじでありえん。

平日夕方とかならまだしも、休日にしかも朝っぱらからそんな用件で電話・・・ありえんわwwwww

 

あれか、人が用件もなしに電話をかける時はだいたい超絶暇なときか寂しいとき。

前に正社員がことごとく辞めていったという話を聞いたし、そのせいか・・・?

 

いやいや、身から出た錆。

残当ってやつじゃねえかよwwwww

 

とりあえず、折り返した以上、口頭では無下にすることもできんので、ざらっと最近のこととかを、ぼやっと会話した。

そして、さっさと電話を終わらせようとして、その最後。

 

社長「おう!頼れることあったらいつでも頼ってくれよな!」

俺「ありがとうございます!!(^ω^#)」

 

社長「また何か用があったら電話してくれよな!」

俺「ありがとうございます!!(^ω^#)<ビキビキ」

 

電話終了後、リアルに塩撒きました。

 

悲しきかな。会社辞めてもう時間が経つし、この「クソ上司共」カテゴリはどうしようかと考えていましたが・・・。

まだもう少しお世話になりそうです。(泣)

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